『戦略的』人生設計

発達障害を生き抜く

成功者になるには結局どうすればいいの?

世の中、確固たる成功ルートがあればそれに沿っていくだけで楽に成功できるのに、と俺は受験生時代から思っていた。大学受験も、これをやれば絶対受かるという筋道があれば多分みんな勉強する。

 

大学受験予備校の武田塾が全国でシェアを大きく広げたのには「大学までの参考書ルートを指し示す」というところに要因があったと僕は考える。人はゴールと道のりが分かればどんな課題も解決できるが、人生には「こう進めば幸せになれる」という明確なゴールまでのルートがない。東京大学を出てから出世できない、もしくは幸せになれない人がいるのはそのせいだ。

 

 

ここで一つ提言がある。たんなる自己啓発本の域で考えるなら従来のように「社会的に」成功する方法を考えればそれで十分だった。しかし俺の周り、あるいはこれを読んでる君の周りにはお金があっても幸せになれない人がいる。

 

 

芸能界でいっぱいお金を稼いでも、世間の誹謗中傷に傷ついて自殺する芸能人とか。いくらお金があったとしても自分の価値観に合っていない生き方ではストレスが溜まるし、自分の思考のメタ化ができていないと本当の意味での「内面的な」幸せをつかむことはできないということだ。

 

よく、内面だけの幸せを求める人がいる。スピリチュアルに耽溺する人、売れないミュージシャンを続けて自己満足のままジジイになって死んでいく人、お金がなくても私は人生幸せと言い張るババア。どう生きようと個人の自由だが、俺の考えはこうだ。

 

 

「社会的に」成功を収め、「内面的に」も成功を収められる人間が真に幸せな人間である。俺はこう考える。貧乏暇なしということわざは良く言ったもので、お金がないと内面のケアをしている暇はない。これら2つの成功のバランスを調整することが俺の人生の目標であり、これを読んだ君にもぜひ参考にしてほしい。

 

 

しかし、別にこの本は君に向けて書いたものではない。俺が今後人生を進む上で迷ったときにこの本を読んで方向を正すための羅針盤のような雑記である。だから、俺はこの本の中で少しも自分をきれいに見せようとは思わない。なぜなら、僕もこの本をずっと読み返し続けるからだ。だから、適当なことは一切書かない。

 

 

ただ、これを読んでいる君にも気づきはあるかもしれない。参考にするもよし、素通りするもよし。 内面を磨く、美意識を高める理由は他にもある。今の時代ものを売るスキル、知識があるだけの人間はビジネスにおいて生き残れないと俺は考える。これから先、マーケティングの戦略を考えるデザイン思考と、商品の美意識を求めるアート思考の両方が必要となるだろう。

 

 

ティージョブズは、Appleという会社を大きくするためのデザイン思考とiPhoneという、人々をいい意味でも、悪い意味でも惹きつけた設計の元になるアート思考の両方を持ち合わせていた稀有な人間である。別ベクトルから見ると、台湾のプログラマーであるオードリー・タンもデザイン思考とアート思考を体現している人物であろう。プログラマーとして、思想家としてそれぞれ成果を挙げており、人格は国内外から高く評価されている。

 

 

変化の多い時代に生きる僕たちは物質的な快楽だけでは幸せになれない。さぁ、一緒に自分にとって何が幸せなのか考える旅に出よう。ちなみに明日になったらこの本の内容すべてと正反対のことを俺はしているかもしれない、その辺はまたあとで語ろう。

 

次の記事に続く。